なぜ、測候所?
地域の環境を知れる
まず、知る(気がつく)ということが大事だと考えました。
”東京の方は、暑いんだってさ”、”熊谷は暑いってニュースで・・・”
それも大事ですが、どこか他人事な距離感を感じませんか・・・
多分、自分の所と距離を感じて自分事にではないからかもしれません。
この測候所で天気予報は出来ませんが、
”いま、この辺はどうなの?”
を知ることで、環境の様子を知れるということは、SDGsを考えるときは教育のきっかけになったり、具体的な環境問題の意識付けになるのかなと考えました。
また、今を知ることで熱中症や体調管理などの危機管理の一助にも役に立てるのではと考えました。
以前から、普通の温湿度計で日々の気温や湿度は見ていましたが、より正確に加えて記録が出来ればと作りました。
福藏院の測候所って?
本堂の西にあります
設置基準は、一般的な百葉箱です
本堂西の永代供養塔の隣にあります。
ここは元々、高さ10mを超える大きな木が何本か立っていましたが、永代供養塔を建てるために、住職自ら切り倒し、風通しが良くなりました。
今後は、植栽も考えていますが、自然の土の上に草が生えた場所ということで、条件が整ったのでここに設置しました。
センサーの高さも約130cmぐらいです。
システムは、太陽電池(ソーラーパネル)及びバッテリーで独立で稼働しており、常にネットワークに繋がっておりサーバーにデータを送信してます。
見ることはOKですが、盗難等の監視セキュリティも搭載しているので、触らないようにお願いします。
なにがみられるの?
気温、湿度、気圧です
過去の記録も見られます
気温 | 気温をみられます。暑さ、寒さを知ることが出来ます。 夏場の熱中症、冬場の凍結などの参考になると思います。 |
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湿度 | 湿度をみられます。湿度は体感温度や熱中症に影響します。 |
熱中症指数(WGBT) | 暑いときは、この指数が表示されます。 気温、湿度から簡易計算で算出します。 身近な数値を知ることで、自己管理をするうえで参考にできます。 |
気圧 | 普通は、あまり気にならない数値ですが、自然環境を知ることが出来ます。 農家さんは参考データにする方もいらっしゃるようです。 気圧性偏頭痛をもたれている方は、”今の頭痛は?”という時に確認が出来、原因特定による安心感を得られることが期待できます。 |
他に今日一日の変化や過去一週間など様子。
過去は、実データや数日の変化などを見る事が出来ます。
(作った一部の基板)
誰が作ったの?
住職が設計から全部作りました
もちろん、材料は買ってきてますけどね。
・DIY好きで単管加工・設置はOK!
・元コンピュータシステムエンジニアなので、ソフトウエアが作れます。
・ハードウエアに近いエンジニアなので、簡単な電気回路も作れます。
・電気関係の資格を持っているので、電気工事もOK。
・HPも作れます。
と、条件が揃ったので、設計、製造、施工全て行いました。
令和5年3月頃に決意して設計に入り、法務の合間にちょこちょこ作り続け、10月に公開できるようになりました。
ソフトウエアに関しては、日々改善しています。